体育館のフローリングブロックメンテナンス事例

工場塗装と現場塗装

工場で塗装されるフローリングは、通常『UV塗料』と呼ばれる「紫外線硬化型ウレタン塗料」が用いられます。これは、紫外線の照射により硬化しますので、図のように3〜4層塗料を塗る場合でも工場の自動化ラインに乗って数分で完成します。
乾燥後すぐに梱包して出荷できますので、工場生産する場合には最適です。また、近年主に家庭用のフローリングでは、「セラミック加工」と呼ばれる、塗料に微粉末セラミックを配合することで、耐傷性を向上させたタイプが主流になってきています。
このセラミック加工塗装されたフローリングは、塗装表面がより密で硬く、塗料やワックスなど、上に塗るもの密着しにくい傾向がありますので注意が必要です。


工場・現場、どちらで塗装されても、工程そのものには変わりがありません。
工場塗装されたフローリングのメンテナンス方法

※着色は行わない場合もあります。
商業施設や家庭で用いられるフローリングは、着色されているものが大半ですが、体育館で使用されるフローリングは着色されていません、文教施設で使用されるフローリングの多くも、一般的には着色されていません。


工場塗装と現場塗装の見分け方

工場で塗装されたフローリングと現場で塗装されたフローリング、仕上がったフロアを見ても一見違いはよくわかりません。(見分け方については、こちらで詳しくご説明します。)しかし、それぞれに特徴がありますので注意が必要です。

工場で塗装されたフローリング ・上塗り塗料との密着性が良くない場合が多いので、何か塗装する場合には注意が必要です。

工場で塗装されたフローリングの画像


現場で塗装されたフローリング ・耐水性や耐アルカリ性が工場塗装よりも弱いので、水を大量に使用する樹脂ワックスによるメンテナンスには注意が必要です。
・樹脂ワックスのはく離作業は、基本的に厳禁です。

現場で塗装されたフローリングの画像


フローリングの表面仕上げは、大きく分けて次の3種類があります。

1.工場で塗装されたフローリング

さほど歩行量もなく、水も使用しない場所であれば、このUV塗装表面に細かい傷が目立ってくるまでは、このままで使用するのも悪くないでしょう。しかし、着色されて仕上げられているフローリングの場合、その着色層までもがダメージを受けた場合に修繕が大変難しくなりますので、やはり何らかの保護が必要だと考えます。
ウレタン塗料とワックスの違い
にもありますように、樹脂ワックスの使用はお奨めしません。 下地塗料との密着性を確認した後、水性ウレタン塗料による管理が一番望ましいと考えます。水性ウレタン塗料をお奨めする場合に、全く違った塗料を奨めているとの誤解を受けることがよくありますが、工場塗装で使用される塗料は“紫外線硬化型”ウレタン塗料、現場で塗装する塗料は“水性”ウレタン塗料。種類や硬化の方法は違いますが、元は同じウレタン塗料なので安心です。

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2.表面未処理(無塗装)のフローリングの場合のメンテナンス

油性ワックスとオイルステインは、厳密には違いますが保護剤の性格としては自然塗料に似ていますので、“自然塗料とウレタン塗料の違い” をご覧ください。 最近では無塗装のまま使用されるお客様も増えてきましたが、新築当初はよくてもその後のメンテナンスが大変です。無塗装の素地感を残したまま、塗装品の長所が得られ、その後のメンテナンスを簡単にしてくれるメンテナンス剤“Bonaナチュラル”がお奨めです。
BONAナチュラル http://www.bona-jp.com/coating/BonaNaturale/index.html

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3.現場で塗装されたフローリング

フローリングの目違いを解消するため、一度フロアをサンディング研磨してからウレタン塗料を3〜4回塗布して仕上げます。基本的に1日1工程ですので、3〜4日必要とします。なんだか大変そうに聞こえますが、行う工程としては工場出荷時の塗装と使う塗料の種類が違うだけで実はやっていることは同じです。

工場で塗装されたフローリングと同様に、いやそれ以上に樹脂ワックスによる管理はお勧めしません。その後も定期的に水性ウレタン塗料を塗り替えることが最適なメンテナンス方法だと考えます。

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